食堂を始めるきっかけになったのは
コミュニティについて学び、実践してみて
豊かな食がある所には、豊かな生態系が生まれるということに気づいたから
豊かな食とは豪華という意味ではありません。
それについてはまたいつか触れてみたいと思います。
ここで言う豊かな生態系とは
一般的なよくいう動植物の生態系ではなく
自分の感覚的に多種多様な人が集まるといったところ。
コミュニティについて学んでいた時には、飲食の仕事をするとは全く考えたこともなかった。
どちらかというと街づくりNPO的な活動や企画運営をしていて
イベンターやオーガナイザーみたいな動きをしていた。
何をやるにも
打ち合わせの段から人が集まる場には、だれもがご飯を食べたりする時間が訪れる。
最初は食べにいったり、お弁当持ってきたり、買ってきてみたり
色々持ち寄ってみんなで分け合い、美味しいねって食べる場は
何か気持ちや時間を共有する一体感が徐々に育まれるような感触があった。
立場や年齢、国や言語
そこにはあまり関係ない。
時を経て、今ある場所に食堂を構え
ランチやお弁当を出しているけれど。
やりたいことはそう変わっていない。
豊かな生態系を作る。おそらく勝手に現れてくるんだろうと最近は思っている。
色々なお仕事の人や
学生から年配の方
日々、街に訪れ過ごしたり何かしたり通り過ぎたり。
そこに美味しいご飯があると、その場所がそれぞれの人にとって日常的に訪れたい場所になる。
そういうものを眺めていたいし、触れ合ったり近くにいたいんだと思う。
コミュニティとは
いろんな解釈や定義はあるだろうけど
自分の認識では
家族も小さなコミュニティ、自治体や会社、サークルなど
何かの目的や共有によって集まる3人以上の共同体。
人が集まる場に、日常的に美味しい食事があること。
それが大事。
安心して食べられる、ってシンプルだけど
あるのとないのだと
大きく変わる。
人は誰でもご飯をたべる。
頑張ってやりたいことに全力で進みたいときもある。
ご飯どうしようってならずに
美味しいご飯が食べられる。
これってパフォーマンス上がる。
そういう人たちが集まっているコミュニティは面白いと思う。
昔はコミュニティを作ろうと頑張っていた。
今は自然に現れてくるのをご飯を作りながら見守っているって感じ。