お惣菜をとある生協さんにカタログで販売してもらうという企画が立ち上がり
品質保持期限、賞味期限を決めるため
ある程度の環境下で、菌の数を観察して出してもらえるという「食品検査」を受けることを検討する機会がありました。
世の中の賞味期限ってどんなふうに決まっているのかな。実際よく知らずにいて。
今まで表示していたのは 自分のところで過去保存して「これくらいは大丈夫だろう」と判断した期間でした。(わりと一般的な手法であるはず)
検査の会社の方に聞いてみたところ
法律的には「これこれこういう風に期限をきめなさい」ってのは無いそう。
あくまでも これはこの位保存がききそうだって推定による表示。
その点では、うちの商品もクリアでした。
百貨店、カタログ販売のようなところは取引の時点で大腸菌など検査するように求められて検査結果を提出する。
で、細菌検査すると元々どのぐらい菌がいて、どんな環境でどのぐらい経つと菌がこのぐらいになりますと言うデータをくれる。
それをみて期限をある程度決める目安にするらしい。ただ、あくまでのこれは菌の数のお話。
風味や味が落ちるといった話とは全く関係のないことなのだそう。
KIZUKIの食堂では、よく発酵モノを作るし使う。
菌の数だけでいったら、菌がめっちゃ増えてます。みたいなこともあり、それを美味しいといっている時もあるんだろうな。
巷では、菌というと 感染とか除菌とか
なんか悪者扱いが多いように感じられる。
でも菌の数だけでは何も語れないし、定かではないようだ。
人のためにというか、自然と人の暮らしを豊かに健康にしてくれる菌の世界もあると思う。
最近では、人の健康、精神的な部分まで腸内の環境、すなわち菌の多様性が重要だとわかってきているらしい。
この話はまた別の機会にするとして
いつか店の商品「黒麹甘酒」を黒麹菌(ウサミ菌イヌイ菌アワモリ菌)の数ではどんなものなのか知ってみたい。
食品検査の方にお願いしてみようと思う。
近い将来、食堂から何か発信する機会があるときには
食堂の食事には
こんな菌とこんな菌がいて皆様の美味しい食事と健康をサポートしています って言えたり
自分にはこの菌とこの菌が体に合っているみたい とか言えたら面白い。
菌の世界は数だけでは語れない、計り知れない奥深さがある。
菌の世界ってひとまとめにするには、もったいない菌の世界でした。