来年進学を迎える娘から
「お母さんの才能って何?」と聞かれた。
入試にあたり、面談があるって言ってたかな?
先生と面談の練習をしているらしく
本人的に、何か考えるところがあるのだろう。
聞かれた問いに私が何と答えたかというと
とっさに出たのは
「ピンチを楽しめることかな・・・」
「大体のことはまぁいいかと思えること」
そう言ったら娘は「料理じゃないんだ」と。
どうやら求めていたものと違ったらしく、
その話はそこで終了。
でもあらためて「才能ってなんだ?」みたいのが
頭に残って、ここしばらく考えている。
娘の問いに「私の才能は料理」と答えるのは、
ちょっと想像してみたけど、自分で
そんなこと言うの気持ち悪いなぁって苦笑い。
で、さらにじっくり考えてみたのだけれど
「なんなくできる」ことって
才能に通じているんじゃないかと思う。
パソコンで「なんなくできる」と入力すると
「難なくできる」と「何なくできる」が出てくる。
才能って言葉を調べると、
『個人の素質や訓練によって発揮される能力』
というふうに表現されている。
なんなくできるは、自分としては
「何となくできる」みたいに理解していたけど、
「難なく」という漢字だとするなら、そう、
「困難と思わずにできてしまう」こと。
そして持ち前のセンスや興味関心とともに
育てられるスキルみたいなものもあるだろう。
料理の仕事をしていて、あれやこれややっていると
よく人から「大変そうだね」とか
「忙しそう」と言われるのだけど、
当の本人は楽しくて満たされてやっているので
「??」ってなる。
大変そうに見えるのかな?とか
色々と考えてみるけど、きっと
その人にとっては「料理は大変」なんだろう。
同じことをしていても、
難なくできるのと
大変だと思ってしているのだと、
見えてくる景色がずいぶん違うな。
で、私の料理が才能か?っていうと
よくわからない。
おそらく料理はパソコン仕事や
経理の50倍くらい楽。
料理についての探究や労力は
苦労とか大変と思わない。
でも才能かわからない。
これからも才能って何だと考える日々が続く。